中津川の郷土料理とは?
岐阜県中津川市は、木曽川や恵那山に囲まれた自然豊かな地域です。
この恵まれた環境の中で、地元の人々は山の恵みや清流の幸を活かし、独自の食文化を育んできました。
🌰 栗のまち・中津川
中津川といえば「栗きんとん」に代表される栗を使った和菓子が有名です。市内には良質な栗が採れる産地が点在し、秋になると採れたての栗を使ったスイーツや和菓子、栗おこわなどが店先に並びます。どの料理も栗本来の甘さを感じることができる素朴な味わいが特徴です。
🐟 清流が育む川魚料理
木曽川や付知川などの清らかな水で育つ鮎は、中津川の夏の味覚として親しまれています。塩焼きや甘露煮、さらには刺身としても楽しまれることがあり、川魚ならではの繊細な味わいが魅力です。また、地元ではイワナやアマゴなどの川魚も食卓に並びます。
🌿 山の幸を活かした郷土料理
中津川の山々では、春になるとワラビやゼンマイ、タラの芽などの山菜が豊富に採れます。これらは天ぷらやおひたしにして食べられ、季節の風味を楽しむことができます。また、朴葉に包んだ「朴葉寿司」は、保存性を高める知恵から生まれた伝統料理で、祭りや特別な日に振る舞われることが多いです。
🔥 素朴な調理法が生む深い味わい
中津川の郷土料理は、地元の食材の味を最大限に活かす素朴な調理法が特徴です。例えば、五平餅は炭火でじっくり焼かれ、香ばしい味噌ダレがしっかり絡んだ風味が楽しめます。また、栗きんとんのように、素材の持つ甘さや旨みを引き出すシンプルな製法が受け継がれています。
自然の恵みと伝統の技が生んだ中津川の郷土料理。
訪れた際には、ぜひこの土地ならではの味を堪能してみてください。

中津川の和菓子の代表、栗きんとん。多くのお店では、毎年9月頃から12月までが販売期間になっています。

炭火でじっくり焼かれ香ばしい味噌ダレが絡んだ五平餅。団子型、わらじ型など形の違いはもちろん、味噌ダレも各店舗によって様々です。

初夏の郷土料理、朴葉寿司。朴の葉の上に酢飯をのせ、甘酢でしめたマスやシイタケなど彩りよく盛りつけ包んであります。

恵那山麓の清流が育む美味しいそばと、春は山菜、秋はきのこ等季節の地元食材の天ぷらもこの地域ならではのおすすめ料理です。

清流で育った鮎の塩焼き、甘露煮、刺身なども夏の味覚です。鮎のほかに、岩魚(イワナ)や天魚(アマゴ)などの川魚も食卓に並びます。

練った米粉を蒸した和菓子、からすみ。切った断面が山型になっており、桃の節句のお供えや日常のお菓子として親しまれています。