日時: 2009年01月20日 17:26
中津川は、昔から良質なひのきの産地のひとつ。そのため木工製品が盛んです。
木曽の山々に囲まれた木曽川のほとりにある工房で額縁を作る、「マツイ額縁」さんにお邪魔しました。
http://m.gaku8.jp/ マツイ額縁
http://mgx.blog104.fc2.com/ 昔ながらの額縁屋さんの気ままな工房日記
「手ざわりのよい額縁」。
マツイ額縁の松井裕司さんが作る額縁は、
思わず手で触れてみたくなる温もりと潤いがあります。
「手作業が多いですからね。
最後のペーパーがけも手作業なので手に馴染むんでしょうか。
額を撫でながら『手ざりのいいところが気に入った』と言ってくださるお客さんもいます」
ごっつりとした大きな職人の手から生まれる
やさしく繊細な額縁は、
きっちりと組み合わされた角のシャープさ、仕上げの丁寧さ、そして細やかさから、
多くの画家や書家、クラフト作家が愛用しています。
松井さんの父親は、大手額縁メーカーから依頼を受けていた腕のよい額縁職人。
その仕事ぶりを見て育ちました。
高校卒業後は修行を兼ねて額縁メーカーに就職。
2年後実家へ戻り、両親とともに額縁製造をはじめます。
「父が作っていたのは油彩画の額縁で、彫刻や金箔を施したりします。
今もこういう額縁の依頼はありますが、何かもっとほかのものは作れないかと。
それでオリジナルブランド『再・遊・樹』を作りました」
オリジナルブランドの額縁を作るという挑戦は、
多くの人との縁を作りました。
八角形の時計や古布のソーイングボックスは、
パッチワークキルト作家との出会いが生み出した作品。
飯田の水引工芸作家の作品を縁取る木曽ひのきの額縁は、
分野の違う職人同士のこだわりがひとつの形になりました。
工房には、松井さんのブログを見て「自分の目で仕上がりを確かめたい」
という画家や画材店も訪れます。
「夫婦二人でやっている工房なので、小回りが利くんです。
だから、お客さんの顔を見ながら、話し合いながら、
納得してもらえる額縁を作ることができます」
最近では、長野県南木曽町の木曽ひのきを使った額縁を作っている松井さん。
「私も家内も南木曽町にある蘇南高校の出身です。
高校時代を過ごした南木曽町は、私たちのとってふるさとのようなもの。
その南木曽町で育った木を使うというのは、思い入れが違います。
木曽ひのきは本当に質がいいので、
素材の良さに助けられる部分も大きいです」
と、謙遜気味に話します。
しかしその額縁は、
職人の技によって素材の良さを100%引き出された、
優 美さと気品を感じます。
人との出会いを大切にしながらものづくりをする松井さん。
また新たな出会いが、
新しい額縁作りへの挑戦の入り口になるのでしょう。
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